掘り出せ!金の小判
〜株式投資、内職でめざせ金持ち〜


3.お祭りにのまれる

こうして、はじめての取引で幸先のいいスタートを切った私は、その後も徐々に利益を重ねていき、半月ほどで計一万円ほどプラスになりました。

しかし、株で大儲けすることを妄想していた私としては理想とかけ離れた小額の動きに不満でした。もっと激しく動く株価の銘柄ないかなぁと、危険なにおいのする銘柄を探し始めたのでした。(馬鹿です。)

そこで見つけたのが低位株です。低位株というのは、株価が低い株のことです。一株30円とかの銘柄だと、10000株買っておくと一円上がるごとに一万もうかる!これだっと思いました。

早速、イチヤとシーマの株に手を出し、あっさり5万ほど損してしまいました。(泣)
だめだ、これは無理。と即刻判断し、これ以降低位株はやめておくことにしました。


その後、なんかいい銘柄ないかな〜と物色する日々を続けていると、ジャストシステムがうなぎ登りで上昇してるではないか。いろいろ調べてみるとどうやらXFYという新しく発売されるソフトの成功を期待して買われているようである。これに乗っからない手はないと思い、恐る恐る売買を繰り返し3万ほど利益をあげたのです。

それでも上昇の勢いが衰えないジャストシステムに対して、不思議なことに今度はだんだん安心感が芽生えてきたのです。もしかしてこのまま上り続けるんじゃないかとさえ思えてきたのです。とうとう連日上昇を繰り返すジャストシステムに対して300株投入することにしてしまったのです。

投入したのは二日連続でストップ高を記録したときの二日目のストップ高になる直前です。そのときの心境としては「やった買えたラッキー!」でした。もう次の日も上がるものだと確信してしまっていたのでした。

そのときの購入価格は2回に分けて購入したので、平均購入価格は300株@2590円=777,000円でした。超大金をつぎこんだことに心臓バクバクしながら、その日は2610円でストップ高をつけて引けました。

あくる日も調子よく上昇していき、見ていて安心しきっていました。完全に今日もストップ高いくだろうと確信していたのです。3010円のストップ高制限まであと25円だという2985円という株価をつけたときです。私の頭の中は、この儲けたお金で新しいパソコンでも買おうかなとアホな妄想を膨らましていたときです。(実際含み益が12万円近くでていました。)

ちょっとの間、パソコンから目を離し、再びイートレードの株価ボードを更新してみると、ものすごい勢いで下落しているではないか!!えっ。私ははじめ状況がつかめず、あれよあれよと落ちるのを眺めているしかありませんでした。こういったときにどのような行動をとったらいいのか分からなかったのです。

そうだ売るんだ。結局、ものすごく売り注文がでてきたあとにようやく成行売り注文をだしました。しかも何を思ったか、300株のうち売り注文は200株だけだすことにしたのです。そのまま、ストップ安までいくのにそれほど時間はかかりませんでした。しかもストップ安に張り付いても約定の報告はこないのです。もしかして今日はうれないのか???もうこの瞬間全身の血の気が引きました。一瞬で約12万もの含み損をかかえることになってしまったのです。しかも、このまま売れずに次の日も下落し続けたらと考えると、ゾッとしました。

結局、売り注文を出しておいた200株は無事約定したとの連絡が夕方入り、少し安心しました。それと同時になぜ100株残したのか悔やまれてきました。というのも、大引けにてものすごい数の売り注文が殺到しており、次の日も暴落することは間違いない状況になっていたのです。

次の日の朝どきどきしながら、少し状況が変わってないかなと期待もしながら株価ボードを見てみるも、なんの好転もなく、一気に売買成立しないままストップ安でした。この日はもう迷わず売り注文をだし、たくさんの売り注文が出されている中、幸運にも売り抜けることができました。

といってもこの二日であわせて約16万円の損失。しばらく立ち直れませんでした(泣)



4.デイトレードに目覚める に進む

これまでの経緯編
1.株をはじめたきっかけ
2.はじめて買った株
3.お祭りにのまれる
4.デイトレードに目覚める?
5.いったん休止

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